楽観的に行動する
私が聞いている、読んでいる限り、起業して一番簡単に成功できるタイプは、骨から楽観的な人だと思います。自分には必ずできる、この事業は成功しないわけがない、全てがうまくいくなどと心から思えて、楽しくて直感的な人には、神様がついているかのように、物事がとてつもなくスムーズに運ぶという感じです。アップル社のスティーブ・ジョブズ氏やアマゾン社のジェフ・ベゾス氏は、その典型例だと思います。
かと言って、生まれながら楽天派でない人の中にも大成功している人もたくさんいます。彼らは、注意深く故に色々なリスクに目が行きます。しかし、彼らが他の人と違うところは、リスクを恐れることに止まらずに、事前にリスクをヘッジする対策を打ちます。それで初めて心から楽観的になれます。ビル・ゲーツ氏は、その一例かと思います。彼の注意深さに関する事例は、二つあります。
一つは、大学「中退」の真実。実は、ゲーツ氏は、何のあてもなくいきなり大学から中退したスティーブ・ジョブズ氏とは違い、彼はマイクソフト社を創立するという目的がきちんとあった上、大学から「退学」したのではなく、万が一起業が失敗してもちゃんと復学できるように、「休学」をとったそうです。結果的にはマイクロソフト社がどんどん発展していて、彼は学校に戻っていなかっただけのことでした。
もう一つの事例は、現金を大量に保有すること。ゲーツ氏は、創業間も無く、彼の友人たちがマイクロソフト社で働き出して、その給料に頼って家賃を払って生計を立てていると彼が気づいたとき、初めて会社運営する責任の重さを自覚したそうです。いつか従業員の給料を払えなかったらどうすると、ゲーツ氏は不安を覚えました。その不安を取り除く対策としては、会社は仮に一年間売り上げがなくても、社員全体の給料をちゃんと支給できる程度のキャッシュを留保し続けました。
心配や不安のまま物事を進めるのは、失敗を招く確率が高いと思います。それより、心配の中だったら、その行動を取らないほうがいいと思います。しかし、もし心配症で、あらゆることを心配してしまって前進できないようなタイプであれば、やはり心配の種を取除く努力なり、何なりと心から楽観的になってから行動をとったほうがうまくいく気がします。
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