進化し続けるニューヨーク

数日前、アマゾン社は、第二本社の候補地として、カナダとメキシコを含めて、238にものぼった応募した都市・地域から、20都市に絞り込んだと発表しました。ニューヨーク市は、そのリストに入っています。

ニューヨーク州の異名は、「帝国州」(Emprire State)で、特にニューヨーク市は、各大手企業の集まる世界一と言っていいほどの大都市であります。こんなニューヨーク市も、 過去と現在の栄光の上にあぐらをかかずに、将来の発展に向けて、他の237都市・地域と同じように、応募書を提出し、同じスタートラインに立って、アマゾン社の誘致合戦に参加したわけです。


実は、ニューヨークは、IT分野でシリコン・バレーに先を取られたと危惧し、遅れを取り戻すために、様々な手を打っています。

例えば、約一年前の夜、私はある民間のテック分野の自主集まり(Tech Meetup)に参加したら、開催時間は、仕事の時間帯外であるにも関わらずに、ニューヨーク市の官僚3、4名も参加し、市のテック分野の支援プログラムを紹介しました。その後、なんと、ニューヨーク州の検事総長も、テック分野の起業支援について、州が法律面においてどのような取り組みを行っているかを説明してくださいました。

また、ニューヨーク市は、本キャンパスが、車で4時間もかかる他の地域にあるコーネル大学に、補助金を支給し、ハイテク学部(Cornell Tech)を ニューヨーク市内に建設させ、ニューヨーク版のシリコン・バレーを作ろうとしています。


新しい競争の前に、驕らず、怯まず、真剣に取り込む姿勢を保っているからこそ、ニューヨークはずっとニューヨークであり続けられたのでしょう。

知恵東西

ニューヨーク在住。中国 (C)、アメリカ(A)、日本(N)で学んだこと、考えたことを思うがままに綴る。

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