ニューヨークの寒さ

年の始まりから、ニューヨークを含むアメリカの東部は、大雪と寒波に見舞われました。新聞やテレビでこの「爆弾低気圧」(bomb cyclone) が大いに取り上げられ、ニューヨーク州が、非常事態宣言までも出しました。


凄まじい寒さを予想してあまり外出していなかった私は、雪がやんでから、ちょっと様子見のつもりで、怯えながらも、外へ出て歩いてみました。なんだ、そんなに寒くないのではないか、北国出身の私にとっては、故郷の冬を思い出させるような、懐かしいと思えるくらいの一種の気持ち良さでさえ感じる程度の寒さでした。外出しなかった分、ちょっと損したなと思いました。


周りを見回して、目と鼻以外に肌を一切出していない他のニューヨーカー達も発見!彼らも、きっとこの寒さについて、それぞれ違う感じ方と見方を持って歩いているのでしょう。


そう言えば、ニューヨークに住む二人のインド出身の知人の話を思い出します。一人は、ニョーヨークの冬が大の苦手です。こんな寒さはインドになかったから、なかなか慣れないそうです。それに対して、もう一人は、なんとニョーヨークの冬が大好きと言います。なぜなら、この寒さは、一年中暑いインドでは経験できないことだからそうです。ニョーヨークに限らず、とにかく寒さを体験できる所に憧れるとのことです。


なるほど。同じ状況に置かれても、見方次第でそれぞれ全く違う経験をしているんだなと気づかせてくれるニョーヨークの寒さでした。

知恵東西

ニューヨーク在住。中国 (C)、アメリカ(A)、日本(N)で学んだこと、考えたことを思うがままに綴る。

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